ミチムラ式漢字eブックの説明と使い方

 漢字eブックは電子書籍の機能をフル活用した教科書準拠の漢字学習教材です(Appleブックストアでのみ購入可)。

 ミチムラ式漢字カードにも記載している部品の組み合わせ方(書き方)がパーツごとに大きく見やすく表示でき、さらに読み方と書き方の音声も収録しています。

 さらに、豊富なイメージ写真解説の各種スライドをタッチ操作で閲覧できます。

 また、教科書の新出順、単元別にまとめてページを構成しているので、学校の授業に合わせたり、先取り学習もしやすいです。

 そんな漢字eブックがどんな作りになっているか、使い方も含めて解説します。

漢字を使えるところまで導くためのコンテンツを豊富に収録しています

 漢字eブックでは、読み書きを覚えるためのコンテンツはもちろん、子どもにもわかる書き方で覚え方のコツも解説しています。

 1字ずつにこれだけ懇切丁寧な解説をしている漢字教材はほとんどありませんが、パッと見たときにギョッとされないように、スライド形式にすることで全体の重さを感じさせない工夫をしています。

 また、すでに漢字を勉強するのが嫌いになってしまった子でも興味を持ってくれるように、少しでも楽しく取り組めるように、厳選したイメージ画像をたくさん掲載しました。

 全体の構成はだいたいこんな感じになっています。

 各項目について以下で詳しく説明していきます。

❶ 読み方と書き方

 新しく覚える漢字の読み方と書き方(部品の組み合わせ方)を示しています。

 まずはじめに、この「よみかた」と「かきかた」で、部品を書く場所や組み合わせ方をしっかり確認してください。

 画面を見ながらいきなり書き始めるのはNG。漢字の苦手な子が混乱する要因です。

 スライドの冒頭は、漢字1字とイメージ写真です。たとえば「遊」は「遊園地のユウ、あそ_ぶ」と覚えてほしいので、遊園地のイメージ写真を載せています。

 指先ボタンをタップすると、スライドが「よみかた」→「かきかた」→(漢字によって)「レベルアップ」へと切り替わります。

 「よみかた」の横にある再生ボタンをタップすると、音声が再生されて上のスライドが読み方の表示に切り替わります。

 「かきかた」の横にある再生ボタンをタップすると、音声が再生されて上のスライドも書き方の1枚目が表示されます。

 ただし、書き方の2枚目以降は自動で切り替わりません。「指先」ボタンをタップして、再生される音声に合わせてスライドを進めて書き方(部品の組み合わせ方)を確認しましょう。

 各スライドは次のような内容と順番になっています。

確認の次は覚えるステップ(まだ書きません)

 読み方と書き方を確認できたら、「となえておぼえよう」のボタンをタップして、読み書きを覚えるステップに移りましょう。

 唱えて覚える音声は、早口のリズムになっています。

 音声に合わせて、ポンポンとリズムよく、元気よく大きな声で唱えて覚えてください。

 最初だけ読み方のスライドが自動で表示されますが、書き方のスライドへは自動で切り替わりません。

 左上にある大きな字を見ながら、どの部分を言っているかを意識して唱えるとよいでしょう。

 目をつぶり音声だけを聞いて、「かきかた」で確認した部品の組み合わせ方を頭に思い浮かべながら唱えるとなおよいです。

 音声に合わせて、指先ボタンをタップしてスライドを進めることもできます。

使い方のポイント

 耳で聞くだけだったり、小さい声でブツブツとなんとなくつぶやいているうちは頭に入りにくいです。とくに、書き方(部品の組み合わせ方)の部分は、大きな声で元気よく唱えながら、書く場所を目に焼き付けるようにして覚えてください。


見ないで言えるようになったら書いてみよう

 何度も唱えて、画面を見ないでも言えるようになるまで繰り返し唱えましょう。

 目をつぶって、部品の組み合わせ方を頭でイメージできているかを意識するとよいです。

 画面を見ないでも言えるようになって、漢字が頭に浮かぶようになったら、きっと書けるようになっています。

 手本を見ないで書けるか確認しましょう。確認するのは1回で十分です。

 そのあとも漢字の読み方を見て(聞いて)、部品の組み合わせ方が言えていればきっと書けます。

使い方のポイント

 読み方と書き方を別々に覚えていると、そのうち混乱してしまう子が多いです。読み方は言葉とセットで、書き方も一緒に覚えましょう。低学年には難しい言葉がセットになっている字もありますが、漢字を正しく使い分けられるために必要です。高学年で同音異義語が出てきた時に混乱しません。

 漢字の書き順を気にする人も多いですが、漢字の書き順を問われるのは中学受験と漢字検定くらいです。

 小学校を卒業してしまえば、テストで漢字の書き順を問われることはまずありません。

 とはいえ、書き方で示した部品の組み合わせ方の通りに書けば、正しい書き順で書けるようになっています。

 「くにがまえ」や「ほこがまえ」を使う字など、イレギュラーな漢字には「書き順注意」と示しています。

 また、基本漢字以外は一画ずつ空書きするのはオススメしません。

 そのかわり、部品の組み合わせで書ける字は、パントマイムのようなしぐさで、部品を書く場所を手で塊ごとに示しながら、部品の組み合わせ方をリズムよく唱えるのがオススメです。

パントマイム風に唱える

❷ かいせつ

 覚え方のコツや部品の組み合わせの意味、言葉の使い方などを子どもにもわかる書き方で1字ずつ解説しています。

 指先ボタンをタップして、1枚ずつ読み進めてください。スライドの順番と全体の量を数字で示しています。

 解説では、今まで習った漢字やこれから習う漢字にも少しずつ触れながら、漢字を関連づけて覚えられるようにうながしています。

 大人の方が読んでも「へ〜、知らなかった」と思える話題も多く書いているので、子どもと一緒に楽しんでください。

 漢字は「何度も書いて丸暗記するもの」と思われがちですが、理解して覚えられるに越したことはありません。

 丸暗記するより理解して覚えたほうが忘れないのは学習全般に言えることですが、漢字に限って言えば、理解して覚えるとテストなどでの細かい部分の書き間違いが劇的に減ります。思い出すきっかけも作りやすいです。

 間違えた漢字を何度も書かせて覚えさせようとするより、よほど理にかなった覚え方です。

こだわりのポイント

 漢字の歴史は古く、時代とともにカタチが変わっている字もあるので、部品の組み合わせをうまく説明できない字も多いです。こじつけに思えるような解説もありますが、それでも元教師の経験と知恵を絞り出して、少しでも子どもの印象に残りやすいようなインパクトのある解説を心がけています。

部品のスライド

 解説のスライドの最後には、各学年で新しく登場する部品と一つ前の学年に登場した部品のスライドも用意して、部品の名前と書き方、意味、どんな漢字に使われているかを簡潔に示しています。

2年生と3年生の漢字eブックに含まれる「のぎへん」のスライド

 「かきかた」のところにある「ぶひん」のボタンを押しても表示されます。

 先々で習うどんな漢字に使われているかを意識できると、部品を覚えるモチベーションにもつながるでしょう。

 せっかくの電子書籍なので、本来であれば解説の部分を読み上げられるように作れたらよかったのですが、ふりがなを振ってあると端末がうまく読み上げてくれません。また通常のシステムフォントでは表示できない部品を多用しているため、各スライドはすべて画像化しています。見えやすさに配慮した白黒反転機能なども利用できないのは残念ですが、ご了承ください。

❸ ことば

 漢字学習の最終ゴールは、習った漢字を書けることではありません。

 習った漢字を使う言葉をたくさん知り、使えるようにすることです。

 たとえば3年生で習う「進」で、「すすむ」の読み方を覚えて漢字一字を書けるようになるだけでは意味がありません。

 せっかく書けるようになった漢字がどんな言葉に使われているかを知りましょう。

 そのために、言葉の意味を理解しやすいイメージ画像を最大6点まで掲載しています。

 これらの写真をタッチして次々と見ていくだけでも、子どもの言葉の世界は広がっていくことでしょう。

 下段には読み方別にその漢字を使う言葉を多く掲載しています。

 一方で、低学年には難しい言葉が多いと感じる方もいるかもしれません。

 ただでさえ読み書きが苦手で漢字一字を覚えるのに精一杯…、という声が聞こえてきそうですが、作っている我々としても、子どもたちにすべての言葉を理解して、読めて書けるようになってほしいわけではありません。

 しかし、すでに知っている、聞いたことがある言葉は多くあるはずです。

 この言葉群の中から、まずは知っている言葉を探してみるだけでも十分でしょう。

こだわりのポイント

 この言葉群は、基本的にNTT語彙データベースから単語親密度の高いもの順で掲載しています。つまり、日本人がよく使う、使われている言葉の順番です。基本的に小学校を卒業するまでには読めてほしい、知っておいてほしい言葉を載せています。


 漢字を繰り返し書いて覚える作業をするくらいなら、知っている言葉や聞いたことがある言葉を探してノートに書き出す練習のほうがよほど効果的です。

 たとえば、スーパーなどに買い物へ出かけると、次のような案内を目にすることがあります。

 こうした看板などにどんなことが書いてあるのか、興味をもって読もうとするのは大事なことですよ。

 「予約」や「座席」の漢字は知らなくても「よやく」と「ざせき」の言葉は知っているはず。書けなくても、まずは読めることが大事です。

 一方で、まだ習っていない漢字を部品に分解してとらえるようになっていたらシメシメです。

 ミチムラ式漢字学習法の特徴として、小学3年生までに習う漢字に使われている部品の組み合わせで、高学年や中学校で習う漢字の大半はかんたんに書けるようになります。

 つまり、小学3年レベルをマスターできれば、書く練習をしなくてもかなり多くの漢字が書けるようになりますから、学年配当にとらわれず、書ける漢字、覚えられる漢字は積極的に覚えていきましょう。

 漢字は先取り学習が可能な分野です。

 あとがラクになるだけでなく、高学年や中学校で習う漢字も読める、書けるということが子どもの大きな自信になります。

こだわりのポイント

 日本語の特徴として、「一個」や「一本」のように「イチ」が「イッ」とつまったり、「ホン」を「ポン」と読む言葉が多くあります。低学年のころは、ここでつまずく子も少なくないので、そうした音の変化がある言葉を区別して表示するようにしています。

 漢字eブックでは、高校までに習う読み方まで掲載しています。小学生に必要か?と思うかもしれませんが、中学や高校で習う漢字や読み方は自学自習が基本で、誰も丁寧に教えてくれません。小学生の段階で覚えなくても「へ〜、そんな読み方があるんだね」くらいで十分です。

 言葉の意味までは掲載していません。辞書で調べる、または「Hey Siri、進歩の意味を教えて」と語りかけるなどして調べてください。

❹ なりたち、その他

 すべての字に漢字の成り立ちをイメージ画像つきで掲載しています。

 大昔に作られた漢字の成り立ちはよくわからないものも多いです。

 そのため一般的な漢字学習ではスルーされがちなテーマですが、ミチムラ式漢字学習法の部品の組み合わせ方は、基本的に漢字の成り立ちに沿って分解しています。

 語呂合わせとは違い、漢字の本質に根付いた分解の仕方です。


 漢字の読み書きは小学生にとってすべての学習の基礎、土台となるものです。

 だからこそ、みんな必死に取り組み、学校からも毎日のように多くの宿題が課されるわけですが、ちょっと待ってください。

 そんな大切な漢字の読み書きを覚えるステップを、ただひたすらノートに書いて練習するだけで終わらせてよいはずがありません。

 低学年で漢字の成り立ちを自分で読んで理解するのは難しいでしょうから、必要に応じて❷の解説でも触れています。

 漢字が作られた時の昔話や昔の人たちのくらしぶりを想像するのは、とても大切な学習です。

 興味がある子も多いですし、高学年で学ぶ社会や歴史の土台づくりと思って、読み聞かせてあげてください。

 解説や成り立ちがよくわからない字は「よくわからないけど、そうなんだって」くらいでスルーすればいいですよ。

こだわりのポイント

 小学1年と2年の漢字eブックでは、全ての字にそんな話題を大人の解説として書いています。3年生と4年生は一部の漢字に、5〜6年生は理解できる年齢なので❷の解説にまとめています。

 同音異字が増えてくる3年生以降では、「同じ音読みをもつ漢字」のスライドを用意しました。

 新しく覚える部品が少なくなる4年生以降では、「同じ部品をもつ漢字」のスライドを用意しています。

 主要な部品のほとんどは、小学3年生までに習う漢字に登場し、それらの部品は高学年や中学校で習う漢字にも多く使われています。

 学年が進んで覚えた漢字が増えれば増えるほど混乱する子も多くなります。

 そのため、たまにはこうして今まで覚えた漢字を整理して覚え直す学習が大切になってきます。

4年生〜6年生で取り組む漢字の覚え方・教え方

よみかきチェック

 漢字の読み書きを覚えられたかをチェックするページです。

 漢字を見て、言葉とセットで読み方が言えるか、漢字の読みから漢字の書き方がスラスラと言えるかを自分でテストできます。

 ここでスラスラと言えていれば、本番の漢字テストも大丈夫なはずです。

 残念ながら電子書籍はアプリと違って正誤判定まではできません。あくまでセルフチェックです。

漢字eブックの便利な使い方

「もくじ」を活用しましょう

 ミチムラ式漢字カードもそうですが、目的の漢字のページを探すのが面倒なのは漢字教材のあるあるです。

 そこで、漢字eブックでは教科書順と50音順の目次を用意して、目的の漢字をタップするだけでそのページにジャンプできるようにしました。

 「ブック」アプリの基本機能である目次も活用いただけます。

 「ブック」アプリの目次機能は、画面のどこかをタップすると左上にメニューが表示されます。

 メニューボタンをタップすると、ページ一覧またはテキスト一覧で目次を参照、ページに飛ぶこともできます。

サムネイルで閲覧できる目次
テキストで閲覧できる目次機能

しおり機能を活用する

 同じく画面のどこかをタップすると表示されるメニューの右上にある「しおり」ボタンをタップすると、左上メニューからしおりをつけたページのみを一覧できます。

 覚えにくい漢字、後日に改めて確認したいページなどにしおりをつけておくと、いつでもそのページを開くことができます。

右上のマークをタップすると、しおりをはさんだ状態になります。
左上メニューから、しおりをつけたページだけを一覧できます。

コンテンツをアップデートする

 ミチムラ式漢字eブックは誤植が見つかった場合や、新しいページや新機能を追加するときに、内容をアップデートしています。

 たまに「ブック」アプリのアカウントから、アップデートがないか確認いただき、最新バージョンをご利用ください。

ブックアプリの左下メニューにある「今すぐ読む」をタップ
一覧が表示されたら右上の「アカウント」表示マークをタップしてください。
「アップデート」をタップ

アップデートがあるブックの数が表示されています。アップデートがない時は「0」が表示されています。

「ブック」は購入済みの冊数です。

「アップデート」または「すべてアップデート」をタップして最新版をご利用ください

漢字eブックのデータサイズは学年によって200MB超のサイズがあります。WiFi経由でダウンロードしてください。

最大10台までインストール可

 ファミリー共有されたApple ID 同士なら、最大10台までの端末に漢字eブックをインストール可能です(Apple製品限定)。

 たとえば、子どもが使うiPadとお父さんやお母さんのiPhoneにもインストール可能です。

 移動時間やちょっとした待ち時間など、すきま時間を活用して、ノートと鉛筆を使わなくても漢字の勉強をいつでも始められます。

 机に向かってカリカリと鉛筆を動かすだけが漢字の勉強ではありません。

 広告看板や外食する時のメニュー、交通標識などなど、街中には漢字があふれています。

 そんなところから認識できる漢字を増やして、子どもの言葉の世界を広げることも大切です。

テレビや外部モニターも活用しよう

 たとえば、ご自宅にiPadがなくても、iPhoneをお持ちであればご自宅のテレビや外部モニターに出力して、最大1080PのHD画質で漢字eブックをご覧いただくことも可能です。

 iPhoneの小さな画面では見にくくても、大きな画面のテレビに映し出せば活用いただけると思います。

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