ウラ面とオモテ面を交互に見て、読み方と書き方を大きな声でハキハキとリズムよく唱えましょう。カードを見ないでも言えるようになったら、一度だけノートに書いてみてください。頭の中に漢字が浮かんで、お手本を見ずにサッと一気に書けることが大切です。何度も書く必要はありません。
漢字の練習というと、私たち大人は「書いて覚える方法」しか知りません。
だから、せっかくミチムラ式漢字カードを手にしても、カードを見ながら最初から書かせようとするご家庭も多いようです。
しかし、書くことが苦手な子はそれだけでイヤになってしまいますし、そもそも書くのが面倒だなぁと思っている子にとっては、子ども自身もさほど変化を感じられません。
また、「子どもが漢字を全く使おうとしなくて、ひらがなばかりで書こうとする」と悩むご家庭も多いです。
しかし、漢字を書こうとする時に、一画ずつ思い出しながら書こうとしているうちは、なかなか使えるようになりません。
なぜなら、漢字の形を思い出そうする作業がそもそも面倒なので、子ども自身がひらがなで書いた方がラクだと思っているからです。
その状態では、いつまで経っても漢字を使おうとしない、使えるようにならないのは当然です。
漢字を「書ける・使える」ようになるためには、漢字の形が頭に浮かんでいることが必要なのです。
そして、漢字の形を一本ずつの足し算で思い出そうとするのではなく、かたまりごとにポンポンと組み立てる、パッと漢字の全体像が頭に浮かんでほしいのです。
だから、漢字カードウラ面の読み方(言葉もセットで!)とオモテ面の書き方を連続して言えるようになるまで、何度も唱えるようにしてください。
小さな声でボソボソと唱えていては、頭になかなか入っていきません。もちろん、黙読は論外です。
九九の暗唱の要領で、リズムよく大きな声で、元気よく唱えましょう!
10回書くより、10回唱えたほうが子どもはラクだし、10回書くより早く覚えられると思います。
QRコードの漢字カードプラスや漢字eブックには、声優さんによるお手本の音声を収録しています。
「せ〜の!」の掛け声に合わせて、一緒に唱えてください。
訓読みの送りがなは、一拍あけて唱えるようにしてください。
ハキハキとリズムよく言えるようになっていれば、不思議なことに書けるようになっていますよ。
書けるようになったかどうかをテスト形式で確認するのもよいですが、家族や友達とカードを見せ合いながら反対側を言えるかどうかをチェックする方法もオススメです。
オモテ面の漢字を見て、漢字の読み方を言葉とセットで言えるかな?
ウラ面の読み方を見て、漢字の書き方を言えるかな?
読み方を言って、子どもが書き方を言えるかどうかをクイズ形式で確認し合うのもよい方法です。
書いて覚えてきた大人にとっても、新鮮な感覚で楽しめると思います。
ひとり黙々と机に向かって鉛筆を動かすよりラクだし、何より楽しいと感じてくれるはずです。
楽しく取り組めたら、いやいや覚えようとするより覚えるスピードも早くなります。
漢字を書くときは、漢字の形が頭に浮かんでいて、ひと息でさっと書けるようになっていることが大切なのです。