読み方とセットの言葉が1年生には難しく感じるかもしれません。しかし、高学年になって漢字の「読み」につまずく子は、低学年で習った漢字の「音読み」が入っていないケースが多いです。だから、低学年の段階から音読みと訓読みを(無理のない範囲で)同時に覚えてしまうのがオススメです。
小学校では1年・2年の漢字は訓読みを先に習い、音読みは少し難しいからと敬遠され、上の学年で習う傾向があります。
また、提示される読み方は教科書によって異なります。
ちなみに、文科省はどの学年でこの読みを教えなさいということは一切言っていなくて、小学校卒業までにこれだけの読みを覚えましょうと提示しているだけです。
これが漢字の「読み」を学習する上で気を付けなければいけないポイントです。
1・2年生の場合、ミチムラ式漢字カードや漢字eブックで示している、音読みとセットの言葉が難しいと感じる方が多いようです。
しかし、いずれきっと知らなければならない言葉ですから、裏面の下の語群に書かれている短文で確認したりして、早めに覚えておくといいですよ。
※ カード裏面の上部には、その漢字の「小学校で習う読み方」をすべて記載しています。
また、1年・2年漢字には音読みが二つあったり、訓読みが多かったりするのが特徴です。それは生活の中でいろいろな言葉に使われるからです。
無理をして全て覚えようとしなくてもよいですが、覚えておくと読める言葉がとても多くなりますよ。
3年生の新出漢字から、教科書での読み方の提示の仕方が変わります。
教科書では、単元で一つの読み方が示されて以降、すでに登場している漢字はその後に違う読み方が出ても「もう習いましたよね」という感じで、いちいち示されていません。
だから、新出漢字を学ぶときに、小学校で習う読み方を全部覚えるのがオススメです。
しかし、安心してください。3年の漢字からは覚える読み方が減ります。
3年生で習う200字の中で、音読みが2つあるのは14字、訓読みが2つあるのは21字だけです。2つあったとしても、一方は使う場面が限られている読み方です。
つまり、音読み1つ、訓読み1つを覚えれば多くの言葉が読めるようになるということです。
そして、訓読みがなくて音読みしかない漢字も増えます。
カード裏面の読み方を言葉とセットで覚えておけば、多くの言葉が読めるようになります。
ミチムラ式では、音読みにその漢字が使われる代表的な言葉(単語の親密度)をセットにして、「こういう言葉に使われる漢字だよ」と示しています。
また、日本語には同音異義語が多いので、それを外して「この言葉に使われる漢字はこれしかないよ」と厳選した言葉を提示しています。
新出漢字が書けるように練習する時に、読み方も言葉とセットで覚えておく方が絶対に良いのです。
そして、教科書に載っている言葉だけでなく、身の回りに習った漢字が使われている言葉に目を向けて、言葉の世界を広げることを意識して取り組みましょう。
せっかく漢字を書けるようになっても、言葉を知らなければ使えるようにはならないからです。