漢字を書いて覚えられない子どもたちのために、ミチムラ式漢字学習法の知識と経験をすべて詰め込んだ画期的な電子書籍を製作中、2021年3月以降に発売予定です。
目次
漢字ドリルはもう必要ない(と思います)
「漢字eブック」は1字ごとに解説やなりたち、語例を豊富に盛り込み、ミチムラ式の唱え方を収録したナレーションに合わせて、一緒に唱えて覚えられます。
覚える漢字を使った語例にはわかりやすい写真を大きく使ってより印象的に、子どもがページやスライドをめくりながら漢字と言葉に馴染めるような構成を心がけました。
これだけのコンテンツがあれば漢字ドリルはいらないはず(と思います)。
下記の動画でコンテンツの動き方などを確認できます。各スライドの詳細はさらに下で紹介しています。
となえておぼえよう
表示される漢字のタイトル(読み方)と部品の組み合わせ方(書き方)は、現在発売している漢字カードと同じです。これにナレーションがつきました。
「よみかた」と「かきかた」はゆっくり丁寧に、「となえておぼえよう」では省略・早口バージョンの音声が流れます。
上部のスライドはタッチ操作で次のスライドへ移動できます。音声に合わせてタッチしながら、書き方を確認したり、一緒に唱えて漢字の読み書きを覚えられます。
2年生「海」のよみかき
3年生「球」のよみかき
上の学年で習う単漢字などが出てくる場合は、レベルアップバージョンで覚えることもできます。
かいせつ
漢字のなりたちにふれながら、ミチムラ式漢字学習法オリジナルの漢字を覚えるコツやポイントについて、低学年でもわかる、読めることを意識した「かいせつ」を書き下ろしています(現在執筆中)。漢字を単に暗記するものではなく、理解して覚えられるようになるはずです。
部品が出てくる場合は、部品の名前、書き方のスライドも用意しているので、漢字カードと違ってすぐに確認できます。
2年生「海」のかいせつ
3年生「球」のよみかき
言葉集
1~3年生の本は右のページが言葉集になっています。新しく覚える漢字がどんな言葉に使われているかを一覧できます。
ページ上部には、言葉の意味理解を助ける写真を大きく配置しました。ボタン操作でスライドを切り替えられます。
2年生「海」の言葉集
3年生「球」の言葉集
ページ下部の「●を つかう ことば」のスライドに並べた言葉は、すべてを覚えてほしい、意味を理解してほしいということではありません。
これらの言葉群のなかから見たことや聞いたことがある言葉を探したり、覚える漢字がどんな言葉に使われているかを知るなど、言葉に意識を向けることがねらいです。
言葉集に掲載する言葉群はNTTコミュニケーション科学基礎研究所の「単語親密度データベース」を参考に、基本的に親密度の高い言葉から順に並べています。つまり新しく覚える漢字1字が含まれる単語のなかで多くの人が知っている、よく使われている順番ということです。
低学年には難しい言葉も多く並んでいます。しかし、小学校を卒業するまでには知っておいてほしい言葉がほとんどです。
しかし、ミチムラ式漢字学習法は漢字1字の読み書きは簡単に覚えて、漢字を使った言葉を増やす・使える言葉を増やすことがテーマなので、こうした構成にしました。
1字の読み書きを覚えて終わってしまいがちな漢字学習において、言葉に意識が向くことで漢字を読める、使えるようになるところまで子どもたちを導くことが大切と思っているからです。
こうした漢字と言葉を結びつける学習はとても大切ですが(ここが漢字学習の本当の目的)、学校や一般的な教材はここまでやりません。
なぜなら漢字を書けることが最大の目標になってしまっているので、言葉を覚えるところへたどりつかないからです。難しいと敬遠されてしまうことも一因でしょう。たしかにこれだけの言葉がずらっと並んでいると、子どもは嫌がるかもしれないので、これから少しずつ改良を重ねていきます。
復習用途でも活用できます。たとえば1年生で習う「一」や「生」などの漢字は、ほとんどの子が書ける簡単な字ですが、上の学年で新たに加わる読み方を学校や教科書は丁寧に教えてくれません。下手をすると、小学校のうちに知っておくべき言葉を知らないまま卒業してしまうこともあるからです。
とくに、特性があって高学年で漢字学習に困っている子どもが低学年の漢字を復習するときにはとても役立つはずです。
なりたち
なりたちの部分は「視覚障害者の漢字学習シリーズ」から転載しています。
漢字は起源が古く、時代とともに字体が変わっていることもあり、漢字のなりたちは辞書や学者によって様々な説明があります。しかし、ここで掲載するのは盲学校の子どもたちに理解してもらうことを前提にした、わかりやすい成り立ちを参考にして書いたものです。


低学年には難しいと思うので、子どもは読まなくてもOK(子ども向けのかいせつでも触れています)。
道村静江
大人の解説
1~2年生には大人向けの解説を書き下ろしました。
子どもは知らなくてもよい内容ですが、保護者や先生など、指導的立場にある方にお読みいただけると、中学校まで続く9年間の漢字学習を見通した指針を得られるはずです。多くの人が知らない、へ~と納得できる話を多く盛り込みました。


3年生以降は大人の解説がある字とない字があり、子ども向けの解説と一緒にまとめる予定です。
2021年3月〜 発売予定!
2020年12月現在、編集作業を行っています。データの製作を含めて2人きりの作業なので遅々として進みませんが、ようやく2021年3月に発売できる予定となりました。
電子書籍なので、基本的にどの端末からでも閲覧可能です。ただし、基本的にiPadでの使用を想定して構成や画面をデザインしているため、Android端末やWindows PCでは端末の仕様によって操作性や画面の見やすさなどに違いが生じる場合があります。
漢字eブック(電子書籍)の詳細
動作端末:各種タブレット、各種スマートフォン、Windows PC、Machintosh
動作環境:apple製品の場合は「ブック」アプリ、android製品の場合は「google play ブックス」のアプリで閲覧できます。※ Windows PC の場合は WEB版Google Play ストアから購入・ダウンロード後、 Adobe Digital Editions(無料アプリ)で閲覧できます。
データ容量:1学年につき200〜300MBになる予定
販売ストア:Apple Books 、Google Play ストア
発売予定時期:2〜3年生は3月発売、4〜6年生は4月発売、1年生は7月の発売を予定しています。
発売予定価格:1年生/1,200円 2年生/1,600円 3〜6年生/1,800円
乞うご期待ください!
これは楽しみです!
是非、指導用にも我が子用にも使ってみたいです。写真もとても美しいですね。