書く練習をしなくても 漢字が書けるようになるって どういうこと?

漢字によく使われる部品のほとんどは低学年に登場します。そのため部品の組み合わせで漢字を学ぶと、学年が上がるにつれて漢字が覚えやすくなり、漢字嫌いが増える高学年の漢字がとても簡単になります。


さらに発展的な学習として「攵(のぶん)」が「手に棒や道具を持って何かをする様子」を表していることを教えると、「攵」が使われている漢字の関連性や意味を系統立てて覚えることができます。小学校で習う「攵」が使われている字は数、整、放、改、救、散、敗、牧、故、政、敵、修、務、敬、警、激、厳、枚の19字がありますが(中学校ではさらに22字)、子どもたちは「攵」を夂、久、欠、斤などとよく書き間違えます。「きへん」や「さんずい」ほどのわかりやすさはなくても、部品を覚えることは字を正確に書けるようになるだけでなく、書ける字を簡単に増やしたり、字の関連性を意識する上で役立ちます。

 

一方でこれからの時代は、漢字は書けるよりも読めることが重要です。漢字一字を書いて覚えることに費やす膨大な労力と時間をミチムラ式漢字学習法で減らし、とくに高学年では音読み熟語を意識して使える漢字を増やす語彙語彙に取り組むほうが、より中身のある漢字学習になるでしょう。

字は部品の組み合わせで構成されていることを多くの日本人が知っています。しかし、ほとんどの日本人は書く以外の方法で漢字の形をうまく説明できません。たとえば2年生で習う「教」は「土・ノ(耂)・子・攵」と4つの部品に分解できます。「攵」には「のぶん」という部首名があり、「攵」の形と名前を覚えれば「教」は「つちのこのぶん」と口頭で字の形を表現できます。

 

2年生でも「教」の部品を意識して「つちのこのぶん」と何度か唱えれば、漢字のカタチを頭の中でイメージできるようになります。「ノ」はカタカナ、「土」も「子」も1年生で習う簡単な字です。「教」の一字を何度も写し書きするより簡単に覚えられて、実際にすぐ書けるようになるので子どもは喜びます。

 

このように小中学校の9年間で学ぶ常用漢字2,136字すべてを必要最小限の部品に分解して、唱えて覚えられるようにしたのがミチムラ式漢字学習法です。この学習法は視覚障害者の漢字学習に原点があり、漢字を見たり書けない盲学校の児童たちが漢字を学ぶための方法がベースにあるので、ディスレクシアなど読み書きが苦手な子どもはもちろん、すべての子どもにとって学びやすい漢字学習法になっています。

書く練習は基本漢字と部品だけ

ミチムラ式漢字学習法は「書かせないこと」が基本テーマですが、基本漢字と部品だけは正確に書くための練習が必要です。しかし書けるように練習するのは基本漢字148字と部品124字の合計272字だけ。これらの字が書けるようになって名前を覚えれば、中学校までに習う常用漢字2,136字すべてを書けるようになります(書くための練習は全体のわずか12%です)。しかも基本漢字と部品のほとんどは3年生までに登場する簡単な字ばかり。多くの子どもが苦しむ4年生以降の漢字学習がとてもラクになります。

漢字を部品で覚えるメリット

部首・部品の名前は多くの人が知りません。子どもが部首の名前を覚えるのは難しい、漢字学習には直接役立たないと敬遠する人がほとんどだからです。しかし名前を覚えると形を言葉で区別でき流ようになります。そして部品の組み合わせで漢字を覚えていくと子どもの書き間違いが格段に減ります。なぜなら部品はよく似た形が多く、様々な漢字に繰り返し使われているからです。さらに膨大な数の漢字を効率的に覚えたり、漢字の成り立ちから意味を理解するのにとても役立つ便利な存在です。何度も繰り返しますが、4年生から中学校までに習う漢字のほとんどは既習漢字と部品の組み合わせです。部品を覚えることで高学年以降の漢字学習がとてもラクになります。

徹底的に調べた読みのしくみ

高学年で漢字の読みにつまずきが見られる原因の多くは「音読み」です。日常生活の話し言葉でよく使う「訓読み」はクリアできても、音読みが入らないために熟語・漢語が読めない、教科書が読めない「漢語の壁」が高学年に存在します。そこで学習段階で分けて提示される読み方や2つある音読み、辞書で調べるときに知っておいたほうがよい読み方などを徹底的に調べ、熟語とセットで提示しているのがミチムラ式独自の「漢字のタイトル」です。口頭で伝えても日本人なら誰もが漢字を特定できる組み合わせであり、知っておくべき言葉です。子どもたちの語彙を増やすことにもつながります。

本来あるべき学習スタイル

部品に注目できるようになると、バラバラに見えていた漢字に関連性があり、意味までつながっていることを理解できるようになります。すると子どもは「漢字のおもしろさ」に気がつき、知的好奇心を刺激されて「学ぶ楽しさ」を知ることができます。学習が楽しくなると子どもたちは自分で辞書を開いたり、調べ学習ができるようになるなど、能動的な学習へ発展します。これこそが本来あるべき学習の姿です。学習全般の基礎となる漢字学習を通して、自ら学ぶ姿勢を身につけることはとても意味のあることです。

漢字が苦手、読み書きが苦手な子どもへの指導ポイント

指導者や保護者が子どもの苦手さや特性を見極めて学習の内容や進め方を工夫しましょう

 

エピソードを読む

  • 何よりも大切なのは子どもたちに「楽しい」と思わせること。「できた」を少しずつ増やして学ぶ楽しさ、知る喜びを共有しましょう。
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