さらに、「攵(のぶん)」には意味があり、手に棒や道具を持って何かをする様子を表しています。「さんずい」や「くさかんむり」のように、同じ部首が使われている漢字の意味が共通しているのと同様に、「攵(のぶん)」の意味を知ることで「攵(のぶん)」が使われている漢字の意味を系統立てて覚えられるメリットもあります。

 

このように小中学校で習う常用漢字2,136字全てを部品に分解し、さらに前の学年までに覚えた漢字を利用して、口に出して唱えられるようにしたのがミチムラ式漢字学習法です。漢字ドリルや写し書きなどの従来の学習法で「たて、たて、よこ、ななめ……」と線構成で覚えようとする子どもは小学校で習う1,026個の漢字をすべて覚えきれません。そして読み書き障害(ディスレクシア)がある方にも口で唱える漢字学習法は効果的です。

 

一方で、IT機器が発達した昨今は漢字は書けることよりも読めることのほうが重要です。漢字を書いて覚える労力と時間を削減し、音読み熟語を覚えたり使える語彙を増やすなど、その他の学習に時間を割いたほうがより中身のある学習になります。

字は部品の組み合わさっていることをほとんどの日本人が知っています。しかし、ほとんどの日本人が書く以外の方法で漢字の形を説明できません。たとえば2年生で習う「教」という字は部品に分解すると「土・ノ・子・攵」です。「攵」には「のぶん」という部首名(別名「ぼくづくり・ぼくにょう」)があるので、「攵」の形と部首名を覚えてしまえば「教」は「つちのこのぶん」と口で表現できます。

 

2年生の子どもでも「教」の形を見ながら部品を意識して「つちのこのぶん」と5回ほど唱えれば、漢字を見なくても漢字の形を頭の中でイメージできるようになります。「ノ」はカタカナで、「土」も「子」も1年生で習った字なので、子どもにとっては「教」という1字を何度も写し書きして覚えるよりはるかに簡単で、実際にすぐ書けるようになります。

 

そして「攵(のぶん)」は多くの漢字に使われています。数、整、放、改、救、散、敗、牧、故、政、敵、修、務、敬、警、激、厳、枚。小学校で習う漢字で19個あり、中学校ではさらに22個が登場しますが、「攵(のぶん)」という部首ひとつを覚えるだけで、これらの字を覚える手間と労力を大幅に削減することが可能です。

書く練習をしなくても

漢字が書けるようになるって

どういうこと?

書く練習は基本漢字と部品だけ

ミチムラ式漢字学習法は「書かせない漢字学習」が基本テーマです。しかし、基本漢字と部品だけは正確に書けるための練習が必要です。しかし書けるように練習するのは基本漢字148字と部品124字の合計272字だけです。これらの字を書けるようになるだけで、小学生で習う1,006(1,026)字だけでなく、中学校までに習う常用漢字2,136字をすべて書けるようになります。つまり書く練習はたったの12.7%しか必要ありません。しかも基本漢字と部品はどれも簡単な字ばかり。漢字学習がとてもラクになります。

漢字を部品で覚えるメリット

部首・部品の名前を覚えると、書かなくても形をイメージできるようになります。すると、主に4年生以降の漢字は書いて覚えようとする必要がなくなります。なぜなら漢字を構成する部首・部品は何度も繰り返し様々な漢字に登場するからです。さらに部首・部品の意味を知ると、漢字の意味の正確な理解にもつながります。また、子どもたちが間違えがちな漢字の書き間違えも減ります。部首の名前と意味を覚えることは、余計なことを覚える遠回りな学習に思われがちですが、実は漢字の本質に根ざした「急がば回れ」の学習なのです。

徹底的に調べた読みのしくみ

読み方の提示方法や指導時期は使う教科書によって異なります。とくにあとの学年で音読みを教えることが子どもたちを混乱させています。そこで、学習段階で分けて提示される読み方や2つある音読み、辞書で調べるときに知っておいたほうがよい読み方などを徹底的に調べ、子どもたちが学びやすい方法を研究しました。そしてNTTの「単語親密度データベース」を参考に同音異義語を外し、動詞化・形容詞化・接頭接尾語付加・複合語にするなどして熟語とセットになるように工夫して提示しているのがミチムラ式独自の「漢字のタイトル」です。口で伝えても日本人なら誰もが漢字を特定できる組み合わせであり、音読みの習得だけでなく子どもたちの語彙を増やすことに役立ちます。

本来あるべき学習スタイル

部品に注目できるようになると、バラバラに見えていた漢字に関連性があり、意味までつながっていることを理解できるようになります。すると子どもは「漢字のおもしろさ」に気がつき、知的好奇心を刺激されて「学ぶ楽しさ」を知ることができるのです。すると、子どもたちは自分で辞書を開いたり、調べ学習ができるようになるなど、能動的な学習へ発展します。これこそが本来あるべき学習の姿です。学習全般の基礎となる漢字学習を通して、こうした能動的に学習する姿勢を身につけることはとても意味のあることです。

読み書きが苦手な子どもへの

指導ポイント

子どもの特性を見極めて学習の進め方や内容を工夫しましょう

 

エピソードを読む

  • 何よりも大切なのは子どもたちに「楽しい」と思わせること。「できた」を少しずつ増やして学ぶ楽しさ、知る喜びを共有しましょう。
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書く練習をしなくても

漢字が書けるようになるって

どういうこと?

書く練習をしなくても

漢字が書けるようになるって

どういうこと?

書く練習をしなくても

漢字が書けるようになるっ

どういうこと?